中性脂肪とは~内臓脂肪や皮下脂肪との違い


特定健診(メタボ検診)や人間ドックなどで、「中性脂肪の数値が高めです」といった指摘を受ける人は、いまや珍しくありませんね(中性脂肪/トリグリセリド (e-ヘルスネット 厚生労働省))。


血液検査で中性脂肪が基準値となる「150㎎/dl以上」の数値を示したときは、「経過観察」「要保健指導」「要再検査」等の判定を受けることになります。

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ちなみに「中性脂肪は、短期間で変化しやすい数値」であることは、頭の片隅に入れておきましょう。炭水化物の摂り過ぎや飲酒・運動不足が続いたりすると、中性脂肪値は上昇します。たとえば健康診断の前に食べ過ぎると、上記の数値が高くでることがあります。


それにしても、中性脂肪の数値が高いと、いったい何がどう良くないというのでしょうか。以下、具体的にご説明しましょう。


中性脂肪」は別名「トリグリセリド」(中性脂肪が基準値を超える症状は、「高トリグリセリド血症」とも呼ばれます)という脂質(アブラ)のことで、日々余分に摂取した炭水化物や糖分が、脂肪になったものです。


私たちは体の細胞に常にエネルギーを供給する必要があるわけですが、毎回の食事からいつもいつも、必要なエネルギーを摂れるとは限りません。空腹が続いてエネルギーの吸収ができない時は、誰しも必ずありますよね。


そのような空腹期のエネルギー消費に備え、私たちの身体には、常に毎回の食事からエネルギーを多めに摂ろう、そして非常時に備えてエネルギーを体内に貯めておこうする「メカニズム」が用意されています。

そして実際に空腹がやってきたら、それまで貯め込んでいたエネルギーと栄養素を総動員して、身体の代謝をいつもどおりに維持すべく対処するのです。


細胞や臓器のエネルギー源として、もっとも重要なのが「ブドウ糖(グルコース)」です。脳や神経のエネルギー源がほぼ全てグルコースであることは、よく知られていますね。

血液中のグルコースが不足すると「低血糖」になり、最悪の場合は死に至ります。したがって私たちの身体はグルコースが欠乏しないよう、余ったグルコースを「グリコーゲン」のかたちにして、筋肉や肝臓に貯蔵しています。

しかしこれはあくまで非常用のため、実は貯蔵スペースがそれほどありません。余ったグリコーゲンは、筋肉も肝臓も、必要以上には受け入れてくれないのです。


したがって空腹でもないのに食べ過ぎてエネルギー過剰になると、すい臓はホルモン「インスリン」を分泌して上昇した血糖値を下げにかかると共に、余ったグリコーゲンを中性脂肪(トリグリセリド)に変えて他の細胞内に貯め込み、次の空腹期に備えようとするのです。


この貯め込みが過ぎて脂肪細胞がたっぷりと太った状態が、すなわち「肥満」です。つまり肥満(過剰な中性脂肪)の元凶は、肝臓や筋肉から受け入れを拒否されて行き場を失った「ブドウ糖」なのです。

(ちなみに、頼みの脂肪細胞からも受け入れを拒否されたブドウ糖が血中にあふれ出し、血糖値も大きく上昇し、ついにはすい臓がインスリン分泌をギブアップした状態が「糖尿病」です。)

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さて、「中性」脂肪の由来は、三つの脂肪酸とグリセロール(グリセリン)が結合して「酸性」が失われ、「中性」状態となっていることからきています。


カラダのなかには、「中性脂肪」「遊離脂肪酸」「コレステロール」「リン脂質」の、四つの脂質(アブラ)があります。

そのうち「中性脂肪」「遊離脂肪酸」は、生命の維持や日常の活動に必要なエネルギー源となるものです。


そして「コレステロール」「リン脂質」はエネルギー源とはならずに、体内の細胞膜やホルモンをつくる材料になります(特にコレステロールの果たす役割は重要です。LDL(いわゆる「悪玉」)コレステロールの恐さについては、「コレステロールを下げる 3分レッスン」をご参照ください)。


エネルギー源となる中性脂肪は、激しい運動をしたときなどに脂肪酸に分解され、いわば非常用エネルギーとしても使われます。



四つの脂質は、「リポたんぱく」という血液に溶け込みやすいかたちをとって血中にとどまり、血流で体内を循環しながら、それぞれの役割に応じた必要なぶんが費消されていくことになります。


ただ快適な現代社会においては、食事摂取量は過剰気味ですし、また運動も不足しがちであるため、中性脂肪の出番となるような非常事態はそうは起こりませんね。

しかたなく余った中性脂肪は万一に備え、体内にため込まれることになります。


中性脂肪は、付着する臓器やためこむ場所を選ばないため、肝臓以外にも内臓や皮膚の間など、さまざまな場所に入り込んで蓄積されていきます。



ところで中性脂肪も、「内臓脂肪」や「皮下脂肪」と同じ脂肪、すなわち体内に蓄積した脂(アブラ)であること、そしてすべてエネルギー源として使われるという点で同じです。

しかしながらこの3つは何かと混同もされやすいため、ここで用語を整理しておきましょう。


中性脂肪が特に内臓の周囲やすき間についた場合、これを「内臓脂肪」と呼びます。

また、内臓のまわりについた中性脂肪が特に皮膚の下についてしまった場合は、これを「皮下脂肪」と呼んでいます。


一般に内臓脂肪は「男性に」たまりやすい脂肪、そして皮下脂肪は「女性に」たまりやすい脂肪とされています。


男性は「内臓脂肪型肥満」、すなわち腹回りを中心に脂肪がつく「リンゴ型肥満」になりやすく、一方で女性は「皮下脂肪型肥満」、すなわち下半身に脂肪がつきやすい「洋ナシ型肥満」になりやすい、とされます。


そして皮下脂肪型肥満のほうが、内臓脂肪型肥満に比べ一般に良性で、体への影響も少ないとされます。


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中性脂肪の恐さ~生活習慣改善が対策の要



もちろん「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の両方の状態を呈している肥満の人も、少なくありません。


このような典型的肥満の人は、過体重によって膝や腰に強く負担がかかり、「変形性関節症」や「腰痛」などを発症するリスクが高まるのみならず、動脈硬化の進行も招くことによって、脂質異常症(高脂血症)・糖尿病・高血圧や脳梗塞(脳血管疾患)など、さまざまな生活習慣病の発症リスクにさらされ続けることになります。


これがいわゆる「メタボリックシンドローム(メタボ・内臓脂肪症候群)」の状態です。


また中性脂肪が過剰に肝臓にたまることによって、肝炎や肝硬変・肝臓がんなどの発症につながるなど、過剰な中性脂肪は一部のがん発症リスクも高めることなども、最近明らかになってきています。


したがって、中性脂肪の増加そのものというよりも、それによって引き起こされる動脈硬化、それがひいては生命や生活の質をおびやかすさまざまな重篤な病気につながるという「生命・健康にとっての重大な危険性の増大」こそが、もっとも恐ろしくかつ警戒すべきこととなります。


最初に述べたとおり、中性脂肪は体内でも合成されるので、外から摂取され運動でも消費されなかった分については体内でため込まれ、恐ろしいことに中性脂肪をつくる材料へと再利用されることになります。

中性脂肪を増やすような生活習慣を放置することが、すなわち体内の中性脂肪をさらに増やしていくという、典型的な悪循環におちいるわけです。


中性脂肪の増加はそれにとどまるものでなく、HDL(善玉)コレステロールを減らし、LDL(悪玉)コレステロールを増やすメカニズム全般に加担していることも、すでに研究によって明らかになっているところです。


HDL(善玉)コレステロールが減ると、LDL(悪玉)コレステロールはさらに小型化し、血管壁に入り込みやすいサイズになります。

これによって動脈の壁の内側にLDLコレステロールが酸化して貼りつき、動脈硬化が進みやすくなることから、小型化したLDLコレステロールは「超悪玉」と呼ばれています。


中性脂肪もコレステロールと同じく水には溶けませんが、それでも中性脂肪が直接に動脈壁にたまるわけではありません。

中性脂肪が増えることによって、LDLコレステロールが小粒化してその酸化が促され、結果的に動脈硬化が悪化するのです。中性脂肪は、いわば間接犯としての役回りを果たしているわけですね。


現在、とくに30~40歳代のいわゆる働き盛りの世代において、中性脂肪値が基準値の150㎎/dl以上を上回る人が増加しつつあります。この数値基準を満たすと、「高トリグリセリド血症(いわゆる脂質異常症)」という病名がつくことになります。


日本人はもともと糖代謝異常が体質的に起こりやすく、中性脂肪が潜在的に危険因子となりやすいという説もあります。

民族的な危険因子・食事量の過剰摂取・日常的な運動不足・加齢による基礎代謝量の低下など、私たちは日々、中性脂肪を増加させるマイナス要因に取り囲まれた日常を送っていると言えそうです。


強い意志をもって日々の生活習慣の改善に取り組む以外に、中性脂肪を減らす対策はあり得ないものと、まずは覚悟しておきましょう。

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食事と運動 頑張るか、スローペースか



中性脂肪を減らすにはまず、「減らしやすい、内臓脂肪を減らす」ことがその第一歩です。

ラッキーなことに、皮下脂肪に比べて新陳代謝が活発なため、内臓脂肪は増えやすい反面、努力によって減らしやすいというメリットもあるのです。


生活習慣改善のための第一歩は、「現在の自分の肥満度の測定」です。

正確を期すには、CT検査などで脂肪の蓄積状態をはかるのがベストですが、簡易チェックとしてまずは内臓脂肪の量を示す目安となる「腹囲(ふくい)」を測ってみましょう。


腹囲は「男性85cm以上、女性90cm以上」が、内臓脂肪型肥満を見分けるための一応の目安とされています(正しい腹囲のチェック方法などについては、こちらもご参照ください)。


一般に体重が1㎏減ると、腹囲も1㎝減ると言われています。

食事と運動による生活習慣の改善を行いつつ、定期的に体重と腹囲をチェックして推移を記録しておくとよいでしょう。



食事の基本中の基本になりますが、「お腹がすいたときに、食事を摂る」ことです。

さほど空腹でないのに食べ続けていると、冒頭でご説明した「メカニズム」に従い、肝臓で余剰分が中性脂肪へと変化します。


食事・食品のポイントとしては、特に以下を覚えておきましょう。

●国が「日本人の食事摂取基準」で示すエネルギー摂取量の割合、すなわち【炭水化物 約50~65%:タンパク質 約20%:脂肪 約20~30%】に準じ、一日3回の食事でこれらのバランスがとれるよう、意識してメニューを考えること。

●「食物繊維」をたっぷり含んだ食品群(ナッツ・大豆製品・野菜類)を摂るよう、日々の生活で心がけること。

昔は栄養素とすら見られなかった食物繊維ですが、実は大腸内で身体に様々なメリットのある「短鎖脂肪酸」を産生し、高血糖や肥満を改善することが、近年の研究により明らかになっています。


●『たんぱく質』は、(青)魚や大豆製品などの「植物性たんぱく質」を多めに、肉類・バター・クリーム類などの「動物性たんぱく質」は、植物性よりも控えめに摂取する。

特にサバ・サンマ・イワシ等の青魚はEPA・DHAを多く含んでおり、中性脂肪のみならず悪玉(LDL)コレステロールも減らしてくれるので一石二鳥です。

「動物性たんぱく質」としての卵はコレステロールの観点からも問題なく、むしろ積極的な摂取が薦められるが、日々の食事バランスの観点から、一日1~2個程度にしておくこと。

また(無糖)ヨーグルト・チーズ等の発酵食品は腸内細菌を増やすメリットがあるため、積極的に摂るようにしましょう。


●『脂肪』はオリーブ油・なたね油・ごま油等に含まれる「不飽和脂肪酸」を摂るよう心がける。逆にマーガリン・ファットスプレッド・ファストフード等に含まれる「トランス脂肪酸」の使用は、極力避けること。

トランス脂肪酸は動脈硬化・糖尿病など生活習慣病の発症リスクを高めるとして、海外ではすでに使用の禁止・制限がかかっている国もあります。


ただし、脂肪には同重量の炭水化物・たんぱく質の2倍以上のエネルギーがあり、そもそもどう摂ってもエネルギー過多につながりやすいことから、中性脂肪対策としては油・脂肪の種類を問わず、その摂り過ぎは控えるべきです。

特にいわゆる「糖質制限」をしている場合、肉料理や揚げ物などから動物性・植物性の脂肪をさらに多く摂りがちになるため、十分注意する必要があります。


●『炭水化物』は摂取糖質量を一日のバランス範囲に収めることが大事だが、体重を減らす目的からの極端な「糖質制限」は行わないこと。

前述した「中性脂肪は過剰な糖質摂取から生じる」というメカニズムに従い、たまった中性脂肪を落とすべく極端な糖質制限(炭水化物をほとんど摂らない食事)に走る方がいますが、健康維持の観点からはおすすめしません。

人が取るべき一日のカロリー摂取に占める炭水化物の量はどれぐらいが適正なのか、現時点でまだはっきり証明されてはいないからです。

そもそも筋たんぱく質の合成にはエネルギーとしてグリコーゲンが必要なので、炭水化物抜きでたんぱく質だけを摂っても効率が悪く、過剰分はエネルギーとして費消され、不要分は最終的に体外に排出されてしまいます。

さらに、炭水化物の摂取率が少なくなったぶんたんぱく質の摂取率が上がると、細胞の炎症が進み体内の老化を早め、結果的に寿命を縮めるという研究・実験結果も存在します。


糖質制限をすると確かに体重は急速に落ちていきますが、長い人生においていつまで続けられるかといった問題もありますし、かえって体重がリバウンドしやすくなるとする指摘もあります。

体内の炎症を誘発し、うつ発症リスク・老化促進リスク等も提示されている以上は、一日の炭水化物の摂取量が最低どれだけあれば健康に問題が無いのか、信頼できるエビデンスの蓄積による適切な方法論が確立してから、検討すべきでしょう。

エネルギー摂取バランスを大きく崩した食生活で中性脂肪だけを落としても、健康を損なうリスク・老化を進めてしまうリスクが顕在化しては、そもそも意味がありませんね。

上記の3大栄養摂取バランスに従い、炭水化物の取り過ぎを控える心がけを持つだけでも、内臓脂肪から順番に、数ヶ月単位でゆっくりと落ちていきます。結果を焦りすぎないことも、中性脂肪対策としては大切な心がけになります。


●「NG食品」としては、ファストフード・加工食品・清涼飲料水・菓子パン・スイーツ類の摂取を、極力避けるべき。前述のトランス脂肪酸に加え、合成甘味料・合成着色料等の含有リスクもあります。

また果物・ドライフルーツ類は糖度が高いため、摂るにしても気分転換程度に。アルコール類は糖質ゼロの発泡酒や、少量のワイン程度に止めておきましょう。


●たとえ中性脂肪を落とす効果が高い食品(サプリメント含む)を見つけても、その単品だけを多く摂るといった、バランスを欠いた食生活をしないこと。あくまでも、食事の不足分を補う代替手段として摂ること。

サプリメントは基本的に「一部の栄養素だけを集中的に補う」ものですが、そもそも臨床試験エータが不足しているものも多く、単一成分の過剰摂取は食物から得られる他の化学物質成分との相乗効果を生じなくさせる、という疑念も出ています。

サプリから特定成分を取りすぎることによる、「過剰症」のリスクもあります。そもそも日本ではサプリメントは薬ではなく「いわゆる健康食品」、すなわち「食品扱い」となっています。栄養バランスを整えることを目的にした、日々の食事のサポート程度に捉えておくことが大事です。

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適切な食事療法と、多少行うのがきついと感じる程度の運動をうまく組み合わせることによって、内臓脂肪を比較的短期間で30~35%程度減らせるといったデータもあります。


ただし「きつめの運動などは続きそうもない」とか、「仕事がら接待などもあって食生活を急には変えられない」といった人も多いでしょう。

そのような方は、長い目でみて無理のない目標を設定し、ゆっくり減量と生活習慣の改善に取り組むのも一法です。


半年程度の時間をかけて、現在の体重の5%程度を減らすことをひとつの目安に取り組むと、無理のないペースで続けられることでしょう。

たとえば70キロの人ならば、半年で体重3.5キロ減くらいを目標にするのです。

これを達成したときは、もちろん腹囲も数センチは減っているはずです。


このとき、食事と運動のどちらか片方だけをやるのではダメで、「両方とも同時に、日々半分ずつという気持ちで実行していく」心構えを持つとよいでしょう。


このように時間をかけて行う場合は、日々の食事内容や運動内容の記録をつけて、数日単位でその総量をコントロールするという発想を持つことで、気持ちのうえで負担を感じずに続けていくことができます。


たとえば昨日のメモをみて「昨日は食べ過ぎたわりに、なにも運動していないなぁ」と思ったら、本日分の食事内容を軽めにしたうえで、通勤の帰り道はいつもの駅の一つ手前で下りて歩くなどして、2~3日のスパンでみたときに適正量におさまるように調節していくのです。


カラダの脂肪を減らすための食事療法・運動療法の主なポイントは、以下の関連サイトでもご説明していますので、あわせてご参照ください。


高脂血症、何が問題か~原因と治療(薬・食事・運動)


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中性脂肪の薬~副作用にも注意を



最後に、中性脂肪を減らすことを目的としたの注意点に触れておきます。


ドラックストアなどで売られている、とくに体内の脂肪を減らす効能をうたった市販薬は、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」という名の漢方薬をベースにした製品が多いようです。

防風通聖散にはカラダの代謝を上げるはたらきもありますが、市販薬を飲むだけではやはり足りず、効果を促すための食事・運動療法を、服薬とセットで実行する必要があります。

たとえば過度の飲酒によって中性脂肪が高くなった場合には、たとえ薬を使ったにせよ、禁酒をしない限り中性脂肪値はなかなか下がりません。


病院など医療機関で出される中性脂肪を減らすための専用薬(脂質異常症治療薬)は、全体として安全性の高いものが多く、医師や患者の満足度も比較的高いと言われています。

代表的な脂質異常症治療薬としては、血管内で中性脂肪を分解する酵素のはたらきを高めたり、肝臓内の中性脂肪の合成を阻害する「フィブラート系薬」や、同じく中性脂肪の合成を阻害する作用のある「EPA(イコサペント酸エチル)製剤」などがあります。


ただし病院で診察を受けた場合であっても、数ヶ月~半年程度の食事療法・運動療法による治療と経過観察を経て、それでも目立った改善が見られない場合にはじめて投薬治療へと進むのが、一般的です。


めったに無いことですが、たとえば中性脂肪が1,000~2,000mg/dLを超える極端な数値となった場合は、急性膵炎を発症する危険性が出てきます。

このような場合にはフィブラート系薬やEPA製剤などを速やかに処方して中性脂肪値を下げる必要がありますが、これは例外的なケースと言ってよいでしょう。

異常な中性脂肪値が長期間続くようなことがない限り、投薬が第一選択となることは通常はありません。


また薬のなかには、吐き気や胃の不快感・下痢・アレルギーといった、いくつかの副作用を伴うものがあります。

さらに、糖尿病など他の病気の薬と併用している場合には、相互作用として副作用がでる場合もあります。


このようなときは、薬の変更や一時的な使用中止によって問題が解決する場合もあるものの、まずは担当医師や薬剤師に早めに相談して対応するのがよいでしょう。

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